暮らすこと

私目線の暮らし方をつづっていきたい。
もの、こと、ひと。
何気ない日常。

片付けの作法

おはようございます。


片付けというワードを聞くと苦手意識を持つ人も少なくないかもしれません。


私は片付けが嫌いではありません。

空間を整えると気持ちまでスッキリするのを実感しているから。


椅子研究家の織田さんという方をご存知でしょうか。

著書に「ハンスウェグナーの椅子100」があります。


以前、この方の自宅を雑誌で見たのですが、実にモノが多い。

本は天井までびっしりと壁を埋め尽くし。

椅子は自宅に50以上。

カトラリーだけで1500本はあるという。


けれど、なぜかゴチャついていない。

モノが多いのは見た目にすぐわかるのに圧迫感がない。


なぜか?


多分、モノを選ぶ基準と管理の仕方がモノの多さを感じさせないのだと思います。


普通、モノを必要以上に持つと大多数の人は管理できず、暮らしも回らない。

だから、断捨離なるものを決行するのです。


私も自分の管理できる範囲を超えないよう、モノに振り回されないよう、モノの見直しをします。

それが当然と思っていました。

しかし、この方断捨離などしたことがないと言います。

そもそも断捨離するようなモノをはじめから買わないと言っておられる。


目からウロコでした。

私は凡人なので、モノが増えてきたら使わないモノを処分するのが当たり前で、なんだか考えさせられる言葉でした。


もちろん買うときは吟味し考え、必要と判断してから購入します。

それでも必要と思ったモノでも、手に入れるとなんか違うとなることもあります。

でも、この方の断捨離はしないという言葉から自分なりに学び、最近はこういう失敗もだいぶ減りました。


片付けとはモノを捨てることからではなく、モノを家に入れるところから始まっていると、私は思います。